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漱石の作品

④『彼岸過迄』「報告」を読み解く

停留所での探偵の結果を敬太郎は田口に報告します。探偵のターゲットとなった人物のこと以外に、この人物がある女と会っていたことも報告します。この人物に対する探偵の結果はたいしたものではなく、敬太郎は田口の了解を得て直接この人物に会って話を聞くことにします。
漱石の作品

⑤『彼岸過迄』「雨の降る日」を読み解く

敬太郎は、田口の世話である地位を得て、田口の家に出入りできるようになりました。 そこで、松本が雨の日に面会を拒む理由を知ることになりました。 松本と会っていた女の名前が千代子であることも知りました。
漱石の作品

⑥『彼岸過迄』「須永の話」を読み解く

『彼岸過迄』の中核となる短編小説です。 須永市蔵が友人の田川敬太郎に自分に起こったことを話すという設定です。 須永市蔵の複雑な心理の描写、須永と田口千代子との複雑な関係の描写があります。 須永市蔵は『彼岸過迄』の実質的な主人公かもしれません。
漱石後期三部作

⑦『彼岸過迄』「松本の話」を読み解く

松本は、須永市蔵に多大の影響を与えた人物です。同じような人間と見られがちな松本と市蔵ですが、彼らの心の働きには大きな違いがあります。市蔵の叔父として、松本は市蔵の相談にのりますが、市蔵の話に驚かされます。
漱石の作品

⑧『彼岸過迄』「結末」を読み解く

『彼岸過迄』の締めくくりです。森本に始まって松本に終る話を主人公の田川敬太郎が述懐します。敬太郎は、世の中の興味深いことを求め、探偵めいたこと実行しました。しかし、それ以外で自分のしたことは、他人の話を聞いただけで終わってしまいました。